THE WAY I FEEL ABOUT YOU 6

第20話

嘘みたいな現実―――。


アタシにこんな事が起こるなんて思いもしなかった。


ただ真っ直ぐに幸せなラインが伸びていて、アタシはその上を歩いていればいいって思ってた。



律に“家族”を与えてあげられなかった。



今はお腹の中にいるこの子はいずれいなくなる…

受け入れられない、でも受け入れないと。


アタシの心は苦しくなるばかり…


どうして?


律に支えてもらいたいのに、そうされるのが嫌だと思う自分がいる。



彼の前では強くいたいと願うアタシがいる…。



「あれ、はなちゃんでしょ、キミ。」



アタシはふいに名前を呼ばれたからビックリする。



「あ…こんにちは、」



声の主は冬弥さんだった。

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