目覚めたら洋館の大広間にいた!!

「マイマイちゃん、起きて…」

「やべぇ、そろそろプリンスが来る」


 山の動物たちに運ばれてきた舞子は玄関の廊下に寝かされていた。

舞子が到着するまでの数秒間でキャロットがプリンス以外のメンバーに

送信メールを送り、時間稼ぎをしプリンスを引き止めるA班と

舞子を無事に大広間へと運ぶB班に分かれ、それぞれが分担し

舞子を大広間へと運んできたのはいいが、その間、舞子の起きる気配は

全くなしだった。

もちろん、80キロ以上ある舞子を再びお姫様抱っこで運んできたのは

見かけによらず力持ちのキューちゃんである。

キューちゃんは普段はぼーっとしているくせに意外にもメンバーの中では

一番力がある怪力の持ち主でもある。

マドリ―とギネス、玉ちゃんがプリンスを引き止めている間に、センちゃんと

おぐちゃんが他の入居者達をランクごとに分類し大広間へと誘導していた。

ピーヤンと凪助、センちゃんは先に大広間へと向かい登録会の準備をしていた。

急いで洋館へ戻ったキャロットは途中分岐点から大広間にいるメンバー等に

プリンスが大広間に到着するまでの経過をその都度 報告していたのだった。


「よし、ここは俺がはり倒してでも起こす」

意気込んで立ち上がったのはピーヤンだ。

「ダメだよ、ピーヤンそんなことしたら…」

凪助とおぐちゃんがピーヤンを止めに入る。

乱闘騒ぎになると思われる3人が絡み合っている時、

「ハッ!!」と、舞子の目が開いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る