プロローグ
彼氏いない歴29年。
30歳を目前にして『これはヤバいぞ…』
さずがの鈍感な私も焦り始めるーーー。
結婚願望がないわけじゃない。むしろ、彼氏も欲しいし、結婚もしたいーーー
――—が、私が『いいなあ…』と思う男の人には決まって可愛い彼女がいて、
同期入社で入った女子達は次々と寿退社していく。
残ったのは私と目の前で唐揚げをガッツリ食べている まるちゃん。
まるちゃんと一緒にいると安心する。自分の体形が小さく見える。
私、
幼い頃から食べることが好きで、好きな物を好きなだけたっぷりと
食べてきたせいか、ぽっちゃり体形を楽々通過している。
社会人10年目。現在、身長155センチ。体重80Kg。
そして、私の目の前で食べている子は親友の
身長153センチ。体重90kg。
小学校6年の時、両親が離婚した。
私は母にも父にもついて行かず、田舎で一人で暮らす母方の祖母に育てられた。
おばあちゃんは私が寂しくならないように、何でも買ってくれたし、
美味しいもんをたっぷりと食べさせてくれた。
たった一人の孫娘だった私をおばあちゃんは思いっきり甘えさせてくれた。
おばあちゃんは両親がいない私に何不自由ない暮らしをさせてくれたーーー。
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