第88話
「………え?」
自分でもわかるくらい渇いた声が出た。
さっきの成宮君が言った言葉が頭から離れない。
『本当に抱いてもいい?』
本気?それとも演技?
疑問で頭が埋めつくされる。
成宮君は何も言わずにただ、じっと私を見据えていて。
返事をしなければいけない。
ダメだって言わなきゃいけない。
でも……。
私は成宮君が好きで。
成宮君は王子様で。
私とは天と地ほどの差があって。
これを逃せば次がないかも知れなくて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます