第72話

「じゃあ、保健室に一緒に行こ?んで、俺に添い寝してや?」




挙げ句に、そんな不埒な言葉まで言い出す。





「バ、バカ! 保健室くらい1人で行きなよ!」




恥ずかしくなった私は、ニヤニヤと笑い続ける名倉の背中を軽く叩いた。




「えー?なんで?してくれたら喜んで、ネクタイ外すとこ見せるのに」




ネクタイを……。




外すところ……?




名倉の発言に、クラクラと好奇心が揺れ動く。




「昨日言うてたよな?ネクタイ外すところが好きやって。ついて来てくれたら見したるで?」




「そんな……」




見たい!




もの凄く見たい!

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