第70話
「やったね!告白頑張ってね?」
凛ちゃんはニコニコ笑って、私の肩をポンっと叩く。
「う、うん……」
顔をひきつらせながらも、私は小さく頷いた。
成宮君に告白かー。
振られちゃったら、もうネクタイ条約も……無効になっちゃうのかな?
せっかく、話せるようになったのに……。
もう話せなくなっちゃうかも知れない。
そう思うと、なかなか勇気が出せそうにないよ。
それに、私なんかが成宮君の彼女になれるとは思えないもん。
今だって、成宮君は女の子に囲まれてるし。
女の子に囲まれている成宮君を見た私は、自分の席の机に鞄を置いて、ため息をつきながらイスに座った。
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