第42話

「やっぱり何でもない……っ」



「何でもないって……」



「また明日ね?」




私は成宮君に手を振って、そのまま男の子たちに付いて行った。




廊下を通り抜け、体育館に続く道を歩いていく。




内心ガクガクで怖いけど、どうすることも出来ない。




どうにか逃亡出来れば、いいんだけど……。




普通の世間話でありますように。



リーゼント同盟以外でありますように。




そう願いながら歩いていると、男の子たちは、ふっと体育館の前にある古ぼけた倉庫の前で立ち止まった。




男の1人が鍵を取り出して扉を開ける。




「え?あの、どうして使われていないはずの倉庫の鍵を……」





あなた方が所持しているんでしょうか?

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