第25話

嬉しすぎて、緩む頬を両手で押さえて心の中で悶えまくった。




「……え?」




そんな私を見て、成宮君は驚いた顔で目を見開く。




「え?私……また何か変なことを口走った?」



「あ、いや、何でもないよ」




成宮君はふっと笑って、左手で頬杖をつきながら窓の外に視線を移してしまった。




どうしたのかな?


機嫌は良さそうだから、気分を悪くさせたわけでは、なさそうだけど……。




やっぱり、また変態チックなことを言っちゃったのかな?




いや、でも……変態チックなことは考えていなかったはず。

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