第90話
「ど、どうしてアタシにこだわりますか。」
アタシは川嶋先生と視線を合わせないままそう言うのが精一杯だった。
「こだわる?そうじゃなくて“好き”のほうじゃなくて?」
「川嶋先生がアタシを好きとかはありえないので……。」
「さっきからりせはホント気に食わない言葉を俺に投げてくるね。それなら俺も聞いてみたい事があるよ。」
彼はそう言いながら右手でアタシの髪を避ける。そうされる事でアタシの首から鎖骨にかけてが露わになった。
涼しいと感じた瞬間、指先が鎖骨をなぞる。
ゾクッとする甘い感覚が現実になる。
「どうしてあの夜抵抗しなかった?りせが初めてだったのを知らないとでも思った?」
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