第63話
19時、アタシは浅野先生が予約したお店に入る。
そこはビアホールなんだけどとても品の良い所だった。静かすぎず、かといって騒々しくもなかった。
アタシはノースリーブのワンピースを着ていた。
女性らしさを少しでも出して相手に印象良く見てもらうためにもこの恰好が良いのかな、と頑張ってみた。
そうしなければアタシが川嶋先生を忘れられないと思ったから。
違う。
これは恋じゃない。
あたしは深呼吸をひとつする。
新しい扉をアタシ自身が開かないといけない。
浅野先生が座る席を探す。
「深野さん、こっち!」
後ろで彼女の声がした。
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