堕天使 3

第11話

「俺はすぐそこのマンションに住んでいるから。それに傘は返さなくて良いし。」



そうなんだ、川嶋先生はこの近くに住んでいるんだ。

さすが医師だけあって家賃の高いこの場所でも簡単に住めるんだ。


なんて呑気な事を考えている場合じゃなかった!

何だか酔いが徐々に回ってきたような感じがする。


「いえ、いえ、ホントもう大丈夫ですから!ありがとうございました。」


アタシは急いで立ち上がる。

クラッと軽い眩暈がした。


自分で思っているよりアルコールは自分の身体に浸み込んでいた。

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