Lovesick 26

第74話

「あれ、浜辺さんと……彩さん。」


その声の方に私と志織ちゃんは顔を向ける。


「凪もココによく来るの?」


「まぁ時々ね。」


浦崎君は片手にコーヒーを持っていた。

咄嗟に私を苗字で呼んでくれたのちょっと助かった。


「一緒に飲んでもいい?」


志織ちゃんは頷く。私達が座っているテーブルには椅子が3脚あった。


……とてもへんな構図になってしまっている。


「えと、彩、こちらは麻酔科の浦崎先生……」


「あ、知ってる、総診のSEだから。」


サラッと浦崎君はそう言った。


「そうだったわね、紹介するほどでもないか。」


「だって彼女だし。」


げ、


全然助けになってない!

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