Lovesick 15
第42話
すると集中治療部のCCUからコールが鳴る。
私は急いでSEスタッフルームを出た。
何のトラブル?
今朝画像もデータも確認したのに?
息を切らして指紋認証後CCUに入る。
「術後患者のパラメータが表示されないんです。」
CCUのナースにそう言われてトラブルが起こっているユニットに入る。
すると何人かのドクターがベッドを囲んでモニターをみていた。
「入室前にチェックしてんじゃねーの?」
浦崎先生か最初に口を開く。
「しています。」
そう言いながら設定ボタンをタッチする。
すると自分が設定した状態と明らかに違っていた。
「このボタン誰が押しましたか?」
「は?オペ終わったばっかだぞ?そんな暇ねーよ。」
少しイラついた彼の声を無視する。
浦崎先生を含め私に対する冷たい視線が集まる。
「失礼ですが入室直後にタッチパネル操作されてます。その時間表示もされてますし。もう直しましたから早くコード接続してください。」
すると、モニターのパラメータが表示された。
「あ、僕が小児と成人の切り替えタッチしかも……」
と、心臓血管外科の1人の医師がそう言った。
「直せないなら勝手に触らないでください。失礼します。」
私は捨て台詞のように言ってCCUを出た。
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