Lovesick 27

第77話

「え、お、起きてたんですかっ!」


「いや、寝てたよ?でも菜々の気配感じたから。」


眠りが浅すぎる!


「じ、自分の部屋に戻りますっ、」


独り言を聞かれていたなんて!

急に恥ずかしくなり私は浦崎君から離れようとした。

でも彼は離してくれなくて……。


「もうこのまま眠ろう。」


そんな、これは拷問です。

眠れるわけがない。


私は浦崎君とお互いの身体の温度が分からるくらい密着している事にこんなにドキドキしてるのに。


浦崎君はドキドキしないの?


私に色気がない事なんてよく分かっているけど

そういうの態度を見せてくれないと寂しい……なんて何言ってんだろ、私。


彼はとにかく疲れてるんだから。

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