第62話

まさか小児科病棟で浦崎先生を見つけてしまうなんて。

超最悪。

二度と会いたくない男ナンバーワン!


でもタブレットの地図をどう見てもサーバー室は浦崎先生の進路と同じ場所にありそう。


つくづく運のない女だ、私は。


半ば諦めてサーバー室を目指す。

そこで彼に会ってしまったら何を言われても反論せずスルーしよう。

だってあと1ヶ月で会わなくて済むんだから。


浦崎君と私の心を掻き乱す天才。


すると誰かの話し声が聞こえる。


「どうして私じゃダメなんですか!?」


「は?俺も選ぶ権利あるしねぇ?」


……え、この声は浦崎先生?


「だって先生誰とも付き合ってないじゃないですか。フリーなら私と付き合ってください!」


わ……凄いナマ告白に遭遇してしまった。

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