第43話

「浦崎君のお家はお医者さんの家系だし、浦崎先生には縁談の話が来るようなお家だし。」


出た、お家問題。

ウチの家は恋愛に関しては自由な家庭なんだけど

あの異端兄の彼女作らない波久のせいで今までにない縁談話が舞い込んでくる。


「アレは波久のせいだから。」


「え?」


「波久がなかなか彼女作らないから両親が心配してるんだよ。まぁ俺の彼女には厳しくジャッジするくせに。」


「そのジャッジにこの前合ったんです、私。」


その言葉に俺は全身の血液が逆流するような感覚になる。


また、俺から大事なものを排除しようとしているのか。

思わず俺は休憩ルームの椅子から立ち上がる。


「浦崎君!?」


「どうして?俺が何した?どうして波久は俺をほっておいてくれない?」

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