Lovesick 9

第25話

浦崎君の指先がカラダのラインをなぞる度にゾクゾクする。

自分でも聞いた事のない声が出たりして·····。


「菜々は我慢してる時があるよね。」


「えっ、あ·····それは、」


もう何時か分からない夜中、思うように動かない私の身体を浦崎君は起こしてパジャマを整える。


「それは?」


聞き返されると困るんだけど。


「まだちょっと自分をさらけ出すのは、」


「え?今更?」


浦崎君はそう言って笑った。


「わ、笑わないでください。私だって羞恥心はあるんです。」


「いや、そういう意味じゃなくて。·····あ、でも今更って言うのは失礼かな?菜々は初めての時の事記憶にないんだからね?」

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