第90話
毎日帰宅するのは20時ごろ。
更新月になると0時をまわることも頻繁にある。
今まさに更新月だったりする。
山本さんに手伝ってもらいながらなんとか終わりが見えてきた。
帰り際、最終チェックに麻酔科医局に入る。
広い医局の中に浦崎君がいた。
「あ……、菜々まだいたの。」
「はい、帰る前に最終チェックしておこうと思いまして。あの、浦崎君だけですか?」
「あ、何人かいるんだけど今脳外と心外のオペしていて麻酔についてる。」
24時間この病院は稼働している。
だからシステムが落ちると大変なことになるのは目に見えていた。
「今すっごく菜々に触りたいけど我慢する。今葛藤してるからそれ以上俺に近づかないでね。」
……それは私も同じ、です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます