第84話
「彩さん、コレあげます。」
集中治療部のICUで更新チェックをしていると目の前にカットバン。
え?カットバン……どこか血でも出てる?
声の主は笹川さん。
でも今日は全然雰囲気が違う。一瞬誰か分からなかった。
「あ、あの笹川さん、アイメイクが、」
いつものバッチリアイメイクじゃない!
寝坊でもしたのかな。
「私の目のことよりもココに早く貼った方がいいですよ、キスマーク!」
そう言って彼女は私の右側の首筋を人差し指で指す。
「えっ……、す、すみません。」
言われた場所に貼る。
すると彼女は納得するように頷いた。
「そんな場所に痕残すなんて彩さんの彼氏さんは彩さんが大好きで独占欲の強いヒトなんですね。」
……そ、そうなのかな?
それよりも気になる笹川さんのノーメイク。
ノーメイクでも可愛いなんて。
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