Lovesick 14

第40話

もう彼女のひとつひとつが可愛すぎる。

敬語を止めないしすぐ照れるし。

仕事の時の真剣な表情の彼女もかっこいい。


彼女は本当に色彩絵の具のよう。


もっと高校の時に彼女のこと見ておけば良かった。

……でも目立つ彼女だったとしても俺とは接点は持ってはくれないだろう。



「浦崎先生、今日は機嫌いいですね。何かいい事ありました?」


隣のデスクは小児麻酔科の研修をしている藤田先生。


「あ、……別に。」


俺そんなにニヤけた顔してたか?

気をつけないと。


「お肌ツヤツヤじゃないですか。」


「は……?」


「血色が良いですぇ。」


な、何が言いたいんだこの先生。

時々妙に勘が鋭い時があるんだよ、天才的に。


「オトコもえっちしてないと枯れちゃいますからね。」


……無視しよう、無視!

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