第21話

そもそも私と浦崎君との共通点は同じN高の同級生だったということ。


それだけ。


本人と話したのも今回が初めて。


付き合う、という話になる方がおかしい。


うん、そうおかしい。私の頭は今かなり正常だ。


「俺で遊んだの……、」


!?


浦崎君は伏し目がちにそう言った。


まつ毛ながっ!綺麗……。

ってどこ見てるの私は。


「あ、あの……、」「彩さんそんな人だったの?」


被せるように口調少々強めの彼の声。


そんな人?……てどういう意味?


「どういう意味ですか……、」


「誰とでもそういう関係になれるのって聞いてる。」


はぁ?


周囲の他人まで私をジロジロ見ながら通り過ぎていく。


「な、なに被害者みたいに言うんですかっ、」


こっちだって負けてられない。


私のせいだっていうの?

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