第12話
この大学病院のシステム管理をうちの企業が請け負っていて半年おきにチームで交代をする。
この病院の常駐を免れることはなくいずれは来なければならない場所だった。
今回私が任されたのは総合診療棟という所。
その中の集中治療部、手術室、麻酔科医局。
その場所に行くのにもこの消毒薬の匂いが身体にまとわりつくようで気分が悪い。
……そういえばあの人も微かに消毒薬の香りがしたのをまた思い出してしまった。
実は一夜限りのあの人を忘れようとしても毎日頭の中で彼と目が合った瞬間を思い出していた。
これは凄くマズイ。
なんなのこの気持ち……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます