第2話
あ、でも今日会ってみたい人がいて参加した同窓会だったんだけど結局見つけられなかったな。
そもそも彼は今夜の同窓会に来ていたのかも知らない。
少し大人びた同い年なのに色気を帯びた不思議な人だった。
好き、というのは違った……憧れていたという方がまだしっくりくる。
1度も同じクラスになったこともなく、唯一彼という存在を感じていたのは生徒集会だった。
生徒会長をしていた。
あの落ち着いた声音は今でも覚えている。
周囲の人から羨望の眼差しを受ける彼が羨ましかった。
私は……誰にも見向きすらされなかった。
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