第21話

「僕がモテるの知ってるんですか?」


……誰が見てもその容姿は二度見するほど綺麗でしょ。その肌の綺麗さは異常よ、エステにでも行ってるのかと思うくらい。


「……まぁ、モテるんじゃないの。」


彼を見ることなく持参していたペットボトルのお茶を1口飲んだ。


「じゃあなぜ彼女できないんですかね。」


またまたこの嘘つきが。

いないわけないでしょ、それか不特定多数の女性がゾロゾロ出てきそう。


「まぁ顔が良くても性格とかも大事だしね……、」


あ、マズイ言葉を発してしまった。

性格に難がある事を本人を前にして言ってしまった。


院瀬見くんはクスクス笑いだした。


「な、なに?別に院瀬見くんの性格が悪いとか言ったのではないから……、」


「もう遅いでしょ、訂正できないですよ。」


私はため息をついた。

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