第276話
* * *
「…千花様、体調はどうですか?」
いつぶりだろう。
ここの所ずっと純夜しか部屋にいなかったから朱羽と話すのは久しぶりだ。
「どう見える?」
そう聞けば、戸惑った表情をした。
「……良くなっているなら、それが一番です」
「うん」
良くなっているなら、純夜は必要ないよね?
会話が終わり、無言の時間が流れる。
「千花様、これから私が話す事を聞いて頂けますか?」
「何?」
ピリついた空気に変わって、緊張が走る。
「叶斗様の件以降、私が表で仕事を引き継ぎました。それと並行して今まで組織の方も統率してきましたが、これからは千花様に組織を引っ張っていって欲しいのです」
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