第241話

夕方のニュースを見ていると、カチャ…とドアが開いた。



入ってきた人物と目が合う。



「……ただいま」



「おかえり。今日は早いんだね」



「まぁ、な…」



濁された感じがしたが、それは多分叶斗の姿のせいだろう。



自分のなのか、返り血なのか…服が血だらけだった。



別に今に始まったことじゃないから驚くこともない。



叶斗は血を流すため、風呂場まで向かう。



また1つ、仕事が終わったのか。



人の命を軽く見てないなんて、そんな綺麗事は言わない。



だって、私自身大切な命を殺した側の人間だから。



流し終わって出てきた叶斗から一言。






「千花……海、行かねぇ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る