第81話
* * *
「そういえばこの花、毎日違う花だけど、誰か来てるの?」
「?…誰も見舞いに来たことないけど…」
そんなこと言われて花に目をやる。
「有り得ないよ!担当だから毎日美南さんの病室来てるけど、花が違うもん!」
「…ぇ」
看護師が言うなら、誰かが寝てる間に来てるってこと?
それはそれで怖ぇけど。
だけど、親もいない、友達もいないとなると、来るとしたら叶斗か朱羽だ。
今日起きてようかな。
「彼氏さんとか?美南さん綺麗ですもんね!また夜伺いますね〜」
どこを見たら綺麗と言えるのか…。
この看護師嫌いなんだよ。
初めの頃担当してくれた年上のお姉さんの方がいいな。
それよりも何で起きてる時に来ないの?
私が叶斗を拒絶したから?
叶斗と決めつけることはいけないけど、朱羽かこんな事するとは思えない。
夜中まで待とう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます