10/29 虚ろう者

分かっていた話ではあったはずだよな。


やはりというか当然というか必然というか、ともかく何をやればいいかわからず、今日も今日とて、ぽっかり心に穴が空いたような、そんな日々を過ごしている。


なにも出来ない、そんな暇を埋めるためにとある身内鯖に居た。だけどもう、あの人とは分かり合えない、どうしようもない、そんな所まで自分の中では来ていた、だから離れた、でもどこか他にあてがあった訳じゃない。ただもうそこには居られないと感じたから衝動的に抜けた、ただそれだけだ。後悔はしてない、心の中にもやを抱えたまま一緒に居続けることは苦痛でしかならないからね。


オフ会が来週予定されていたのもあって、行きたくはあった、でももう仕方がない。そのコミュニティの人には悪いことをしたと思っている。大体何をやる上でも、信頼関係というものが一番大事になってくるものだと思う。相手からの信頼を得られなくなった、また自分も相手のことを信頼出来ない、そんな状況になって、どうやって一緒に居られようか。


代わりの場所を見つけるのにも苦労しそうだ。もう、1人で生きていくには心が弱りすぎている。誰かと一緒には居たいが、誰かと居れる環境がない、今の自分には何も無い。虚無に一層磨きがかかったような気がする。昔仲良かった人は、今頃何をしているかな、楽しんでいるかな、それだったらいいんだけどね。切ろうと決めたら、それまで自分の一番の理解者だと思っていた人が急に敵に見えてくるんだから恐ろしい。


人の考え方と言うのもひび変わりゆくものだなと再確認させられる。その人が昔持っていた考えを、今の今まで持ち続けることなんてほとんどない。考えが合わなくなった、ただそれだけの話だ。心は苦しくない、なぜだろう、はんば諦めていたからだろうか。まあいい、これまで関わってきて、もう話すことの無い人が、幸せになろうが不幸になろうが、その人の人生であって、俺には関係ない、割り切って生きていこうと思う。心の奥底で感じる、関わっていたかったなと想いを押し殺して。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る