第12話
嗚呼、神様仏様....これは何かの罰ですか?
それとも試練なのでしょうか....。
「え、......!?」
会社の先輩の送別会の飲み会で酔っぱらって、一次会で離脱した私。
タイミングよくセフレ君は引っ掛けられず、キモいナンパ男に絡まれて、そんな場面に現れた男は、実はヤクザで....頭がパンクする!
「落とし前つけろ。」なんて、黒いオーラを放つ綺麗な男が、神々しく笑みを浮かべたのだ。
有無を言わさず、逃げられない様に腰に回った腕は、うろ覚えの筋肉質。
都会の喧騒の中、路地に停車する怪しい黒塗りのセダン車に押し込められれば、運転手の人が動揺を隠せない様子で私をミラー越しに二度見する。
「戻るぞ。」
冷たく、淡々と発せられた言葉に、我を取り戻した運転手がギアをドライブに入れた。
もしかしてだけど、私酷い目に遭わせられるんじゃありませんかね?
隣で密かに私のお腹の贅肉を鷲掴みする男をチラリと覗き見れば、"なんだ?"と言いた気に目が合う。
妙に緊張して、無言の車内は気不味かった。
時折、ミラー越しに運転手さんが見てくるが、その人相は悪くて、嗚呼....人生終わった。とか魂が抜ける様な感覚に襲われた。
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