第50話

昼休み。

美香と二人で食堂へ来ていた。

並んで今日のオススメAランチを二人で食べていたら

あたしの前の席に、泣き腫らした顔をした麗が座った。


「麗、さっきはごめんね?あんなに心配してくれてたのに、あたし…」


お箸を置いて、すぐに麗に声をかけた。


「…うんん。あたしこそ、ごめん。ちょっと感情的になっちゃって。誰と付き合うとか決めるのは天音だもんね。あたしが決める事じゃないのに、あたしったら自分勝手だった。本当にごめんね?天音、あたしの事、嫌いになってない?」 


真っ赤な瞳であたしに問いかける麗。


「っ、そんな事ありえないよ!!そこまであたしの事を心配してくれてありがとね!!麗はあたしの大好きな親友だよっ!」


必死で伝えるとまた、麗が泣き出しそうな表情を見せながら、


「…あたしも、天音の事が大好きだよ」


と言ってくれた。


「よしっ!ご飯食べよう!」


美香があたしと麗を見ながら笑って言ってくれた。

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