第3話精霊と話す聖女様

「それでは、これから立川様のお世話をさせていただきます」

これは、夢なのか。立川駿は、今の状況を夢だと思うけと

本日、三回目である。「早速なのですが、立川様のご要望を

お聞かせしてもよろしいですか?」ワンルームの部屋に

二人の成人が暮らすのに、少し狭い気がするが。その事を

考えるのは一旦どこかに置いといて。駿は、聖女アサに

そもそもの疑問をぶつけてみた。「アサさんは、どうして

僕の名前を知っているですか?」最初に、疑問に感じたのは

アサは、なぜ立川駿の事を知っているかだ。駿は、アサと

会うのは初めてだ。どこかで会った事もないのに

どうして立川駿の事を知っているのか。その疑問に

アサははっきりとした声音で答えた。「私が聖女だからです」

「はい?」「私は、通常の人には見えない。精霊さんを

見る事ができるのです」「はぁー」「私は、精霊さんにいつも

困った人がいないのかと。いつも、聞いているのです」

「なるほど・・・・・・そうなんですねぇ・・・・・・」

 駿は内心で(そんなファンタジー設定がある訳ないだろう。

 多分、マンションのポスト入れの名前を見て。僕の

 名前を知った。それが真実)と心の中で思っていた。

 自分が鬱になったと知ったのは、たまたまで

 後をつけて。駿の住む部屋を見つけただろう。

 そう駿が思っていると。アサは、少し左に顔を向けて

 誰かと話しているみたいに。相槌をうつ。

「えっ‼立川様。私は、そんなストーカーみたいな事。

 してませんから」と突然、否定しだした。

 「えっ⁉なんで、それをアサさんは知っているですか?」

 再び、駿がアサに聞くと。アサはニコリ笑顔で

「私が先ほど精霊さんに聞いたです。精霊さんは、人の

 心を読む事ができるのです」と言った。駿の心の中で

 思っている事を。精霊に聞いたと自信満々に答える。

 まるで、当然の如くの勢いで・・・・・・。

 正直、まだまだツッコミを入れたいけど。これ以上

 しても。「私は聖女なんので」とさらに言ってきそうなので

 駿は生唾を飲み込み。「わ、わかったよ」と渋々納得した。

 聖女にしか見えない。精霊にいろいろと視られていると

 思うと。急に寒さがこたえそうで辛い。

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