第34話君がいなくても過ぎる日々その十二
年が明けて、俺達は、ライブハウスデビューの準備を始めた。2月に丁度良い企画があるから、
出演バンドは五つ、1グループ当たりのチケットノルマは20枚と言うことだった。チケット代は、1枚 ¥1,500観客はプラス、ドリンクチャージ ¥500と言うことらしい。カノミーキックのお陰で、ウチの高校の色ボケ狼共は楽勝で釣れるかと、思ったが!全くの、ボウズ、1匹も釣れやしね〜!“バレンタインデー!女の子優先バンドday”と言う事を強調して、他所のバンドのビジュアルクイーン頼みの勧誘で、何とか15枚を売り切った。
カノミーは、独自の組織力で簡単にノルマを達成したらしい。悔し過ぎるだろ〜!
バレンタインディという事で、チョコのプレゼントを提案したのだが!カノミー曰く、
「ウチ、和菓子屋だから〜」と、躱されてしまった。チョコ饅頭とか有るじゃね〜か?嘘つきカノミーめ!
俺達がデビューする、ライブハウスは、カノミーの地元、北上町商店街の端っこにあった。バレンタインディの翌日の土曜日に、俺達の
自信になった。高揚感溢れる中、イベントは
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あの、8月の最終日から、もう半年が過ぎようとしている。俺は、未だに拓磨とガッコの口づけの場面が忘れられない。そして、その時告げられた、ガッコが拓磨の手によって女にされたと言う事実。
ガッコは次の日に、特別の男に身体を開く約束をしながら。前日に、俺と出掛けた。
取るに足らない、哀れな一寸法師と。どれ程に手を伸ばしても、届く事のない、その右手を
今更なことを、どれだけ考えたところで、何かが変わる訳でもない。そんな事は分かっていての、堂々巡りだ。あの二人は、俺にとってどういった存在なのか?ガッコは、どうしても忘れる事のできない存在、異性として初めて俺が認め、求めた女の子。綿菓子みたいに曖昧で、懐かしい、暖かく、ただただ甘く、口にして仕舞えば、あっという間に消えてしまう。お祭りとかの特別の日に見かけて、今じゃ、手に入れる事すら恥ずかしいモノ、いや、手にしたいとも思えないモノ、ただ、懐かしい特別な友だち。拓磨は?ガッコと切り離せない存在、あぁ、分かった。拓磨は、割り箸だ。綿菓子に刺さった、綿菓子を持っためだけに要るもの。溶ける様に消えてしまう、甘い嬉しさの果てに残った、邪魔物。だから、どうなんだろう!俺は、二度と味わえない甘味を懐かしがり。手に残った、邪魔な物の捨て場所を、探している子供なのか?ガッコとの3ヶ月は、あの、切なく、嬉しかった日々は、只、甘いだけの思い出に変われる物なのか?そうじゃ無いから苦しい!どうすれば、此処から抜け出せるのか?堂々巡りの回廊、壁に囲まれ、壁傳に歩き続ける。
その先には、薄ぼんやり光る、綿菓子みたいな君がいる。俺は、どうしても、君を忘れられないみたいだ、君に刺さった割り箸の事も!
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3月に入った。色々とあった高校の第一学年も、もう直ぐ終わる。これから先、振り返った思い出の景色は、変わるのだろうか?今は、寂しい色だ。
そんな日々の中で、思わぬ人から声をかけられた。
「
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お世話になってます、閑古路倫です。最新ランクが来ました。1111位(週間)でした。
皆さんの、ご協力のもとでの結果、実力を自覚して、ラストまで頑張ります。
ってことで、「上がるしかねえ」もりこさん!宣伝しましたよ。1111位じゃあ、宣伝にもならんか!一のゾロ目、縁起がいいのか?悪いのか?面白いのだけは確かですね!
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