第17話 シャボン玉揺れた その二
二日ぶりです、閑古 路倫です。今回は、性表現、sex描写がございます。エグイことには、なってないかと思いますが、苦手な人は飛ばし読み又は、読まないでください。
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4日前に、ガッコから連絡があった。
匠と浦安ランドに行く、日程が決まった連絡だった。ガッコの話し方は、匠のことを話したくない感じが丸分かりなくらいに、不自然だった。匠の事を口にするだけで、隠し切れない何かを、僕に知れることが怖いみたいだ。やっと、気付いたみたいだ、僕からすれば隠し様のない真実。お姫様は、やっと自分だけの王子様を、見付けたわけだ。プランは動き出している。ガッコが気付く前に、僕がガッコの手を取って、スタートスイッチを押させたのだから!
ガッコも分かっているだろう、今の関係を、三人の関係を保つためには、僕の女でいなきゃいけない事を。そして、ガッコは、知らない、この関係を僕が壊すために、プランの起動スイッチをガッコに押させた事を。
そして今回の件、僕は、二人の最後のデートを邪魔するつもりは無かった。だから、二人のデートの後に、ガッコからのプレゼントを貰う日を教えるつもりだった。でも、その前にガッコは、気づいてしまった。僕が、たった一人の王子でないことに!ガッコは、悪い子だ!だから、奪ってやった、二人だけの楽しい時間を。翌日、別の男に抱かれることを約束した女が、それを知らない愛する男と、一緒に楽しめるはずはないから!
そして、今からガッコの初めてを、僕が、奪う、匠から!
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私は、二年振りに、マー君の家を訪ねる。本当なら、嬉しいはずなのに、何故かミー君のことを考えてしまう。昨日は、折角のデートだったのに、今日の、今日これからのことが、気になって楽しめなかった。本当に、ミー君には申し訳ない事をしてしまった。そんなことを考えながら、歩いているとマー君の家が見えて来た。
今日は、マー君しか居ないらしいので、訪問時間を気にすることなく、約束の時間丁度に、ブザーを鳴らした。マー君は直ぐにドアを開けてくれた。
「ガッコ、良く来てくれたね、嬉しいよ!」「この前、言った通り、家族が留守で、何も、お持て成し出来ないけど」
「うん、分かったわ、気にしなくて大丈夫」
「じゃあ、僕の部屋で、ゆっくり話でもしよう!さぁ、上がって」
「お邪魔します」
マー君の部屋は、二階にある、マー君が先に立って階段を登る。二階には、三部屋有り階段から向かって左側が、マー君の部屋だった。招き入れられ、部屋に入ると二年前と同じ匂いがした。きれいに片付けらレた部屋は、私を呼ぶために掃除をしてくれていたなら嬉しいなと、思った。勉強机の前に座ったマー君は、横のベッドを指さして、そこに座ってと言う。私は、素直に従ってベッドに座った。
「それで、昨日は、楽しかったかい?」
貴方のせいで、楽しめなかったとは、絶対言えない、言ってやるもんか!
「楽しかったわ!」
「なら、良かった」
「これ、お土産、クッキーなの、皆さんで召し上がって」
「ありがとう、お茶の用意はあるから早速頂こうか」
マー君は、机の上の電動ポットからお湯をガラスのティポットに注ぐ!カルダモンの香りが、部屋中に満ちた。
「ラベンダーは、猫には毒だから!」
マー君は、二人の時、私を猫だと揶揄う。
「あら、この家に猫なんていたかしら?」
「いつもは、居ないけど、僕がお招きしたんだ」
「洒落ているの?ミー君みたい」
「あぁ、あいつは好きだな、言葉遊び」
そう言いながら、ハーブティーのはいったカップを渡してくれる一口、含むと、口いっぱいにカルダモンの甘い香りが広がる。お土産のクッキーを楽しみ、ティータイムは終わり、マー君は言う。
「そっちに、行っても良いかい、子猫ちゃん」
「来たら、引っ掻くわよ!」
振り上げた右手首を優しく掴まれ、マー君の唇が近付いてくる。顔を俯けて避けると!
「匠のことが、気にかかる?」「あいつは、僕たち二人にとって、大切な友だちだ」
「でも、僕たちの間に立ち入るのは、嫌だと、ガッコも言ってたじゃないか!」「あいつを、気遣ってくれるのは、僕も、嬉しい」「でも、僕たちの間に、誤解があったら、あいつも、きっと、悲しむよ」
狡い、そんな言い方、されたら、拒めない!
マー君は、優しく、私に口付けた。
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ガッコに口付けた、ガッコは口を結んだままだ!僕は、ガッコの上唇を、そっと舐めた。ガッコは驚いた様に、口をわずかに開く、その隙間に、僕は、舌を差し込む!
僕の、拙い舌使いに応えるような、ガッコの舌の動き!僕は、全身が震える位、嬉しいが爆発した!
「ガッコ、ごめん、乱暴にしそうだから、自分でボタン、外してくれない」
ガッコは、小さく頷き、ブラウスを脱いだ。僕は、震えながら、シャツを脱ぎ捨て、パンツを脱ぐと、トランクスだけの姿で、ガッコを抱きしめた。こんなに、細くて薄い胸!ガリガリの少年の様な身体が、驚くほどに、柔らかい!ベッドに、二人倒れ込む!
ガッコの優しく、柔らかい、を、
僕は、ガッコの柔らかい処を手の平で触れる様に確かめてから、ぎこちない動作で僕の尊厳にゴムの衣装を施した。それから、男の尊厳を女の寛容に何度か擦り付け、貫いた!
ガッコは、懸命に僕にしがみついた。
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私は、泣いていた。
何で、涙が出て来るのか、分からないまま心が叫んでいる!泣くな!泣くな!そうして、分かった。私は、そういう女に、なりたく無くてマー君に、身を任せたことを、悔いて、いるんだ、と!そういう女は、私たちのクラスメイトだった。
とても綺麗で、手足が長く、抜群のスタイルで、驚くほどに、気が強く、我儘で!男を手玉に取ると言った少女だった。極々、普通の家庭で育ち、彼女以外の兄弟は真面目なのに、彼女だけが荒れた。そんな彼女を、私たちは、そういう女って呼んで、蔑み、恐れた、あんな風にはならないと誓った。
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私たちは、落ち着いた後、話し合った。
こうして、私は、マー君だけの女になったのだから、ミー君に事情を話して、許してもらうことにした。
「月末の土曜日に、この町恒例の花火大会が有るよね!」「その時、三人で会おう!、会って話そう」「匠は、分かってくれるよ、きっと」
「じゃぁ、ミー君には、私が連絡するから」
「あぁ、分かった、宜しく頼む」
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