廃棄か殺害か

@sin1008

人間とアンドロイド

「ねぇ、理人。私はねこの子を本当の娘のように愛しているの」

窓から差し込む夕日が少し疲れた彼女の頬を照らす。

「そんな顔しないでよ、この子は考えることもできるし感情を感じることもできる。自分の意志だって持ってるんだから」

何も言わない僕にいつもの愛おしい呆れ顔を見せた。

「ねぇ理人」

耳をくすぐる優しく透き通る声。僕は君に名前を呼ばれるのが大好きだった。

「人間とアンドロイド。心はどこにあると思う?」

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