花火が咲く頃に

@sink2525

花火が咲く頃に



 新庄政近 Said

 七月二十五日木曜日

「もし、私があと数年で死ぬって言ったら政近は信じる?」

 突然意味の分からないことを言う彼女に僕は、唖然としていた。彼女の名前は新崎桜。高校2年生の時初めて同じクラスになり隣の席になった事が切っ掛けで彼女と仲良くなった。そんな彼女が今、わけのわからないことを言っている。

「信じないこともないけど、絶対嘘だよね?」

 絶対、俺を弄んでいると思う。そんな事を思っていると、彼女は言う。

「うーんとね、半分嘘で半分本当だよ」

 彼女の言ったことに脳の処理が追い付かなかった。いや、そんなん絶対に嘘だ。だって、ありえないだろ、今こんなに元気にしている彼女があと数年で死ぬ。どうみても、ありえない。

「まって、半分嘘で半分本当って死ぬのは確定してないって事?」

「いや、死ぬのは本当なんだ」

 あまりの衝撃的な言葉に驚く、死ぬのが確定している。17歳にあまりにも重すぎる現実だ。

「ま、待った。じゃ賭けをしない?俺が、桜がついた嘘を当てる。間違ったら願い事を何でも聞く、どうかな?」

 僕は、逃げる気持ちで賭けを提案することにした。ほんの少しだけ現実から逃げたかった。

「良いよ!じゃ、私がついた半分嘘とは、何でしょう?」

 全部が嘘であって欲しいと考える。数年という短い余命宣告があまりにも現実離れをしている。半分嘘この言葉だけが気になる。

「そうだな、うーと、え――と、」正直わからない何が嘘なのか。

「ね――。ちゃんと考えてる?もう、じゃ今私が思っていること当ててみて」

「思っていること?死にたくないとか?」

 それくらいしか思い浮かばなかった。だって誰だって死にたくないもんだ。

「ブッブー。はい、不正解です。政近の負けだよ!じゃー。そうだなー、買い物付き合ってよ」

「わかったよ。いつ?」

「うーん、明後日の土曜日は、どうかな?」

「うん。わかったよ」

 正直頭に何も入ってこなかった。ただ死ぬ事だけが確定していて、新咲桜が何を考えているのか。どうしてそんなに元気でいられるのか、何もかもが不思議で分からなかった。

 コンと音がなる。どうやら、桜がシャーペン落としたみたいだ。俺はシャーペンを拾う。

「はい、どうぞ」

「ありがとう」

 さっきとは違って、何だか悲しそうな顔をしていた。それもそのはずだ、後数年で死んでしまう。どんな人間にも終わりがあるのは、わかっている、けど、全員が自分の寿命なんか知らない、だからこそ明日に希望を持って、未来を想像して生きていける。それが人だと俺は思う。

 俺に出来ることは、何があるんだろう。

 ※※※

  新咲桜 side

 七月二十三日

 朝起きると感じたことの痛みを感じた。頭がバットで殴らてるような痛みを感じた。心の中で胸騒ぎがした。

すぐに病院にいった。この胸騒ぎをどうにかしてほしかった。安心したかった。けど、違った。

 余命宣告された。なんとなくわかっていた。

 医者が言うに脳の病気らしく世界的にみても珍しい病気だと言われた。

 親は泣きながら私を抱きしめてずっと泣いている。

 そっか、人って簡単に死ぬんだ。いつもの日常が当たり前だと思っていた。友達と遊んだり、バカみたいに笑い合ったりそれが普通に続くと思っていたのに現実は恐ろしく残酷だ。

 医者が言うに治療方がないため自宅治療がおすすめとされた。残り少ない人生を大切にして欲しいのだろう。

 家に着くと感じたことない空気感になっていた。そこから逃げるように私は自分の部屋逃げた。ずっと泣いた。これが夢でありますように、明日起きたらいつもみたいに学校に行って友達と遊んで、笑いあえる日になっていますように、どうか、どうか、お願いします。

 ※

 翌日の朝。

 目が覚めるといつも通りの天井を眺めていた。目も腫れていて体もだるい、こんな状態で学校に行くなんて無理だ。今日は休むことにしよう。残念なことに昨日の記憶もあり、夢ではなかったと改めて感じる。

 私が死んだらみんなは悲しんでくれるのかな、いや、誰も悲しむことはないだろう。絶対に。親はどうなってしまうのかな、そんなことばかり考えたり、私だけがいない世界をずっと考えてしまう。

 そうだ、どうせ死ぬなら今死のうかな、もう全部どうでもいいや。どうやって死のうかな。そんな時、ピコと通知が鳴りスマホを確認する。

 政近からメールが来ていた。

「学校休んでるけど、体調大丈夫?」

「うん、ちょっと体調崩してるだけだよ。」

「しかっり休むんだよ」

「うん、それより私がいなくてつまらないでしょ?」

「あたりまえだよ、いつも喋ってるからいないのが変に感じるし、桜がいないとつまらないよ」

「いいこと言うね。明日には行けるはずだよ」

「明日楽しみにしとくよ、おやすみ」

「おやすみ」

 心の助けが来たように感じた。こんな、些細なことで好きになってしまった。心の弱さもあると思う。また、 桜がいないとつまらない。そんな言葉に泣いてしまった。ずっと一人で悩んで現実から目を背けずっと逃げていた。けど、政近のためにもう少し生きよう。笑顔で笑いあえる日まで。彼に余命のことを言ったらどんな反応するのかな。そう心に思いながら彼女は眠りにつく。

 現実は甘くなかった。

 翌朝目が覚めると手足に力が入らなかった。終わりはもう近い、様々な症状がで始めていた。それでも私は学校に行きたかった。少しでも早く彼に会うために。思い体を上げ学校に向かう支度をする。鏡の前に座る私はいつもと変わらない私で少し安心した。

 家を出ると走りたい気持ちになった。もう周りなんか気にしない好きなことをして好きな人と喋って悔いのない人生にしたい。そんな気持ちだった。

 ※

 学校に着くと私の隣の席に座る政近がいた。彼を見ると安心して泣きそうになってしまった。私は彼の隣に座る。

「おはよう」

「おはよう桜さん」

「ねえ、もし、私があと数年で死ぬって言ったら政近は信じる?」

  彼の姿を見ると相談したくなった。政近だけには知っていてほしかった。私がこの世界からすぐにいなくなってしまうことを。

  私は本当に臆病だ、数年で亡くなるなんて嘘をついた。もう数日しかないのに。

  政近は急に賭けを提案してきた。多分悲しんでいるのかな。賭けは私の勝ちになり今度遊びに行くことになった。心の中でガッツポーズをした。わくわくが止まらなかった。

  先生の話を聞きながらノートをとるため、シャーペンをとる。だけど、わたしの右手は恐ろしいほどに力を失っていた。握っていたシャーペンが落ちる。政近が拾ってくれた。

 どうか嘘がバレませんように。

  ※

  新庄 政近 side

 今日はデートと言ってもいいのか?ただ買い物に行くだけなのに俺は浮かれていた。ずっと仲が良かったが外で遊ぶほどの関係はなかった。楽しみだけど不安だ、もし桜の言ったことが本当なら彼女は数年で死ぬ。数年としか言っていなくて実際何年生きられるのかわからない。

 そんな大切な時間を俺に使ってくれた。少しでも楽しいと思えるように頑張ろう。

 そんなことを考えながら支度の準備をする。時計を見ると九時になっていた。一時間早めに目的地に向かうことにした。

 今日待ち合わせしているのは俺の家からすぐにつく場所にあるショッピングモールだった。服や100均など様々な店があるところだった。待ち合わせまでの時間はまだ50分弱あるので店を待ることにした。本屋に行ったり、ゲームセンターに行ったりした。店を回っていると待ち合わせ時間になっていた。待ち合わせ場所のベンチに向かった。

 時刻は10時30分を過ぎていた。十時に待ち合わせをしていたのに一向にくる気配はなかった。俺は心のどこかで分かっていたかもしれない、現実はそれほど優しい世界ではなく残酷だと。もしかしたら、桜は倒れて病院に行ったかもしれない。

 それか、弄んでいたかもしれない。それもそっか、だいたい外に遊びに行く関係などなかった。学校で毎日話すだけの関係だった。それなのに勝手に期待をして都合のいいように解釈をしていた。俺は、何してるんだろう。ましてや、後数年で死ぬなんて嘘かもしれない、明後日学校に行ったら桜は元気で土曜日はごめんねって言ってくれるんじゃないか?

 数年で死ぬなんて嘘だよ!なんてことを言うかもしれない。いや、違うな、桜はそんな性格じゃないことを俺自身がよく知っている。けど、数年で死ぬなんて嘘であってほしい。

 じゃなきゃもう1つの現実が押し寄せてくるから。今日来ない理由は、倒れてしまって今病院にいるのか?いやな考え事ばかり浮かんでしまう。落ち着け、まだ十一時だ。寝坊しただけかもしれない。いやな現実を壊すため電話をすることにした。電話の音が不協和音に聞こえ心臓の鼓動を速くさせる。

 どうか、繋がってくれ、いやな考えを破壊してくれ。電話には出なかった。ああ、と声が漏れてしまった。あまりにも悲しい現実に逃げたくなった。落ち着け、落ち着いてくれ自分自身に問いかける。俺はずっと待つことにした。この選択肢は逃げかもしれない、けど、もうそれでよかった。今日だけは考えるのをやめにしたかった。

 気が付くと時刻は20時を回っていた。絶対に来ることはないのに、それでも、もしかしたら来るかもしれない。そう言い聞かせた。

 遠くから走ってくる足音が聞こえた。いや、そんなはずない、来るわけがない、だって彼女は倒れて今病院にいるはず。どんな状態かわからい、危機的状況かもしれない。そんな考え事をしていたのに今、目の前にいるのは桜だった。目が合うと泣いてしまった。ずっと会いたかった。目をみて話したかった。ずっといるのが当たり前だと思っていた。いなくなるのがこんなにきつい事なんて気が付かなかった。けど、まだ間に合う。言いたいことも言える。

「来るの、遅いよ」

 泣きながら俺は言う。もう時間は待ってくれないと分かった。桜を見た時何もかもが違かった。あの時の半分嘘で半分本当と言う意味がわかった。多分数年の余命ではないだろう。

「ごめんね、本当に、」

 そう言う彼女は病院から抜け出してきたような格好をしていた。髪もボサボサで、サンダルを履いていた。こんな時でも目に入ってくる情報は脳で処理され理解する。

「わかってるよ、俺は待つよいつまでも」

 俺は一瞬彼女を信じていなかった。もうしかしたら嘘をついて弄んでいるだけじゃないのか、そんな事を考えた俺が憎くてたまらなかった。

「待ち合わせ場所に向かう時倒れたのそれで、入院が必要って言われたの。けど、どうしても、まだ待ってるんじゃないかなと思っていたの。それで、抜け出してきたの」

「大変だったね、絶対来ると思っていたよ。」俺は確認するしかなかった。

「ねえ、後何日なの?」俺は確かめたかった。もしかしたら後数日かもしれない。そんな想像ばかり浮かんでしまう。本当は死なないよって言ってほしい。本当は全部嘘だよって言ってほしい。

「本当はね、数年じゃなくて、後一日なんだよね」

 ああ、現実はつらい。どうしても目を背けたくなる、明日にはいなくなっているなんて想像がつかない。いつも挨拶して、どうでもいいことを話し合って、バイバイってさよならしてまた明日って言って。いつもの毎日を過ごすと思っていたのに、それができなくなってしまう。

「そっか、」

 言う言葉がなかった。なんて言って励ましていいのかわからなった。どうして君なんだって思った。世界中にはたくさん人がいるのになぜ君なんだって思ってしまう。

「あの時ついた嘘って余命についてだったんだね」

 答えを確かる。

「そうだよ、」

 どこか言葉に濁りがあった。答えはあっているのにどこか違った。

 「ねえ、どこか行かない、お揃いのキーホルダー買いたい。」

 俺は彼女の意見に賛成した。形に残る思い出が欲しかったから。

 ※

 店に入るとまだまだ人が多かった。

「キーホルダー買うとしたら、どんなの欲しいの?」

「う――ん。花火みたいなキーホルダー欲しいかな」

「花火みたいなキーホルダー?そんなのあるかな」

「多分あるよ!」笑みを浮かべながら言う彼女に俺も微笑んでしまった。楽しい時間なのに、時間が無くなっていく感じがした。

 色々な店を回り綺麗な花火のキーホルダーを見つけた。それを2個買った。

「花火見たかったな」悲しそうに桜は言う。

「明日見に行こう、絶対に」極めて低い願いを込める。どうか明日まで命が持ってほしい。

「そうだね、明日、」

「うん、明日言いたいことがある」

 今は言ってはいけない、言ってしまえば呪いの言葉になってしまう。

「私も言いたいことがある。」

 多分同じことだろうと思う。

 その後、俺たちは楽しんだ、ゲームセンターに行ったり、アイスを食べたり、ずっとこの時間が続いてほしかった。

「また、明日ね!絶対待ってるから」

「うん、病気なんかに負けないから」

「じゃ、明日」

「うん、明日ね」

 手を振り合う、お互い後ろを向く。急に名前を呼ばれる。後ろ向く。

「好きだよ」そう言うとすぐに後ろを向き走って行った。

 まって、もう声は届かなかった。

 そして新崎桜のことを忘れてしまった。

 新咲桜 side

 政近と遊びに行く約束をしていた朝

 朝目が覚めるといつもとは違うやる気に満ち溢れていた。私は後一日で死ぬ存在なんて思わないほどに元気だった。時計を見ると八時だった。待ち合わせの時間まで2時間ほどあるので、ゆっくり支度することにした。立ち上がると残酷な結末が待っていると実感する。感じたことのない、立ち眩みに、頭痛、吐き気がした。時間は待ってくれない、体が動かなかった。一時間ほど眠りについた。目覚ましの音に目覚め時刻を確認する。9時30分を回っていた。急いで起き支度の準備をする。メイクして、髪を整える。白色の綺麗な靴を履き外に出た。時間がないので階段で降りることにした。その時だった、激しい頭痛に襲われ足元を崩した。気が付くと病院の天井を眺めていた。やってしまった。看護師さんが来て、医者を呼ぶ。そして話を聞く。

「致命傷は、ないけど脳に異常な物を発見した」

「わかっています。もう私には後がないことも、そして、この病気はなぜ世界的に珍しい病気なのかも」天井が見えないほど泣きながら言う。この病気は一人で何十人を殺すほどの病気だ。

「この病気は、死んでしまうと、その人の存在したが亡くなるんですよね」

ついに言ってしまった。いやだ、嘘であってほしい話だ。だって、私の存在がなくなるんて夢だ。政近も私のことを忘れてしまう。

「知ってるんですね。それで、今日は入院してもらいます」

 「今日は嫌です。どうか明日からでお願いします。」

「今日じゃないと最悪死んでしまいますよ」

「わかりました」

 受け入れるしかなかった。今日死んでしまえば、政近に会うことさえできない。

「じゃ、血液検査から始めますね」

 明日政近に会えるかな、そんなことを思いながら検査が始まる。

 様々な検査をしていると、時間はどんどん無くなってしまう、待ち合わせ時間から八時間も過ぎていた。連絡しようとも転んだことでスマホが壊れてしまい連絡もできな状況だった。

 まだ、待っているのかな、私は罪悪感に押し潰されそうだった。 私があんなことを言わなければ彼も悲しむことはなかったのに。

 検査は終え、明日生きていたら、結果を伝えるといわれた。じゃ、さっきまでの時間は一体何だったのかと思ってしまう。けど、1つだけ決心した。今から病院を抜けて、彼に会いに行く。もしまだ待ってたら謝って一緒に遊びたい。残り少ない時間で彼に会いたい。もう、どうにでもなれと思いながら病院を抜けらした。病院から待ち合わせの場所までは十五分かかる。時刻は十九時四十五分。痛みなんか忘れて走った。会いたい、会ってすべて話したい。また一緒に笑いたい。どうか、いますように。

 場所に着くと、政近がいた。顔を下に向けていた。考え事をしているようだった。

 政近と目が合う、彼は泣いていた。私も泣く、本当に最低なことをした。

「来るの遅いよ」

 声を聴くと更に泣いてしまった。本当に最低なことをした。

「ごめんね、本当に」

 謝ることしかできなかった。そして彼は聞いてきた。

「ねえ、後何日なの?」

 もう、言い逃れることはできない

「本当はね、数年じゃなくて、後一日なんだよね」

 嘘をついた。死んでしまったら、私の存在は消えてしまう。それだけは言えなかった。どうしても言えなかった。

 それから、買い物をした。花火のキーホルダーを買った。お揃いのキーホルダーを買うのは初めてで、照れくさかった。ああ、ずっとこの時間が続いたらどれほど幸せだろうか。

 現実は残酷で時間は待ってくれない。死ぬのは確定していて、忘れられるのも確定している。

「花火見たかったな」

「明日見に行こう、絶対に」

「そうだね、明日、」

「うん、明日言いたいことがある」

「私も言いたいことがある。」

 それから、ゲームセンターに行ったり、アイスを食べた。さよならの時間がやってきた。

「また、明日ね!絶対待ってるから」

「うん、病気なんかに負けないから」

「じゃ、明日」

「うん、明日ね」

 最後の挨拶を交わした。明日なんてないのに、どうしてこんなにつらいんだろう。いま言ってしまいたい、言ってしまえば彼は私を忘れることはないだろうか。彼だけは覚えていてくれるだろうか、ずっと、笑っていられるだろうか、いつもみたいに楽しく過ごせるだろうか。結局忘れられるなら、今はわがままでいたい。私は政近の名前を呼び叫ぶ。

「好きだよ」

 言ってしまった。まってと声が聞こえたけど、私は走った。遠くに、行き場のないゴールに向かって。どうか、私を忘れて幸せに暮らしてほしい。そう、思うけど、否定する。私だけを思っていてほしい、ずっと忘れないで、私を好きでいて。そう願いながら彼女は亡くなった。この世界から新咲桜の存在自体が無くなり彼女は二度死ぬ。

  新庄 政近 side

 高校3年生の夏どこか寂しい思いをしながら夏祭りに来ていた。見覚えのないキーホルダーをスマホにつけ花火を眺めていた。ここ1年心に穴が開いた感じがした。毎日誰かと喋っていた覚えがあるのにどうしても思い出せない。

 パッと花火が上がる。

 とても綺麗な花火だ、誰かと見たかったな。誰かと、

 パッと一番大きい花火が上がる。自然と涙が流れる。なんで、なんで、忘れていたんだろう。大切な人を、世界で一番綺麗な人を、全部思い出した。俺も言いたかった。好きだと。

 ずっと一緒にいたい、わがままもたくさん言うだろう。笑いあって、映画見たり、ゲームセンターに行ったり、たくさん楽しいことをしたい。ずっと傍にいてほしかった。涙で滲む花火を見る。そして思う。また、忘れるかもしれない、けど、花火が咲く頃にまた思い出すだろう 新崎桜 君のことを。好きだった人を。




 

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