クロスワールド

@hiropoteko

プロローグ

クロスワールド

それは交差する世界をキャッチテーマにして今最も人気のあるカードゲームだ。俺、武藤須一もやっているただのプレイヤーの一人だった。この世で1枚しかないカードを手に入れ、悪の組織との戦いに巻き込まれる日までは・・・・


大会決勝戦で優勝が懸かってる試合、俺は自分の手札、バトルゾーンを確認し次は相手のカードを見る。「よし、これなら勝てる」俺はそう心の中で呟き一斉攻撃を仕掛ける。もし攻撃されたときに発動できるカウンターカードが相手にあれば俺は負けるが、持っていないと予測した。頼む持っていないでくれ!

「カウンターカード発動、神の怒りの効果でクリーチャーを破壊する。」

相手の宣言が決まりそこからは見事なまでの逆転を見せつけられた俺はこれで10回目の準優勝でまた決勝を逃した。その後俺はいつものカードショップでデッキを改良していると小ばかにしながら話しかけてきた。

「よぉ、ノンシュガー」「これで10回連続準優勝だな、もはやわざとやってるだろ」

俺が気にしていることをのこのこ言いやがって。

「黙れ、しーば」「お前は初戦敗退してるんだし人の事は言えないだろ」俺はそう言いそのうるさい口をだまらせた。しーばは俺の友達でギャンブルデッキをこよなく愛するプレイヤーだ、優勝することもあればボロ負けすることもある。

しかし俺のデッキにはあと何かが足りない、キーとなるカードが。パックでも買ってなにかいいカードが出ることでも祈るか、そうしてパックをあけると1枚輝いているカードがある。そして信じられないがそのカードから声が聞こえる。

「こんにちは、マスター」




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