第2話
どうもこんにちは。
王国最高の英雄、クライヒハルト君である。
いやー、先日の調教は最高だった。あまりにも出し過ぎたもんで、最後の方はもう睾丸がまろびでてるんじゃ無いかってくらいだった。大量に射精すると、胃のあたりまでじんわりした倦怠感が昇ってくるよな。マゾあるある。宴会芸に使っていいぞ。
それにしても、昨日は本当にすごかった。マリー殿下は本当に天才、天性のサディストだ。まさか予想外の乱入者である王立学園の生徒を、あそこまでプレイ道具として使いこなすとは。
『丁度良いわ。ほら、貴女たちも来なさい? これが王国騎士団長、英雄のクライヒハルト様の恥ずかし~い正体♡ 女の足元に跪いて、アンアン喘ぐのが大好きなド変態よ♡』
『どうしたの、マゾ犬? ご主人様以外に貴方の痴態を観られて恥ずかしい? そう、でも……貴方のココはそう思っていないみたいね。ほら、ご主人様の命令よ? 「僕は女の子に虐められて喜ぶゴミマゾです」「どうか僕の事を笑って、沢山馬鹿にしてください」って言いなさい♡ 王国の大事な生徒に、よ~く社会見学させてあげないと♡』
クウ~~~~~~~~~~ッ!!!!! 最高!!!!!!!!!!!!!!!!
本当に本当に、殿下は素晴らしい才能の持ち主だ。あの方に巡り合えたのは人生最高の幸運だった。常に想像を超える調教を施してくれる。
今回だって、俺はマリー様と一対一の調教だと思ってたのだ。そうしたら金髪&黒髪ギャル二人が乱入してきて、俺は内心「それだよ!!」と膝を打ったものだった。
前世で、やり手の営業職が言っていた。「客は私が商品を見せるまで、自分が何を欲しているかを知らないのです」と。まさにその通りだ。自動車が発明されるまで、顧客は「もっと早い馬車」を欲していたように……本当に欲している物は、常に俺たちの思考の外にあるのだ。
俺が欲しかったのはギャルだったのだ。黒白ギャルに、「えー、やばーw」「おじさんチョーキモイんだけどーw」と笑われながら弄ばれたい気分だったのだ。
なんちゅう……なんちゅう
これに比べると山岡はんの鮎はカスや。
いや~~~~、最高。マリー殿下こそ人の上に立つに相応しい王女。永遠の忠誠を誓いますぞ。前世で生まれていたらやり手の営業職として名を馳せていたであろう。
「ふう……さて、今日はどうするかね」
ここで、俺が所属する王国騎士団について詳しく説明しておこう。
俺の率いる騎士団は、正式名称を【シグルド王国直属第一王国騎士団】という。仕事は主に王城の警備と、他の騎士団が対処できない脅威の処理。王国の心臓である王都を守る誇らしき盾であり、有事には敵を切り裂く輝かしき矛である。
まあつまり、王国最強の軍隊が俺たちというわけだ。最後の切り札的な存在だな。俺たちが前線に出て戦う時点でかなり追い詰められているし、万が一負ければ王国はワンチャン滅亡するくらいの立ち位置だ。
所属する騎士は全員が貴族……というか、王国騎士団に入団した時点でそいつは『最初から貴族だった』事になる。平民の実力者に対しては、どこそこの伯爵の血筋を引いていたとか、実はあそこの侯爵の妾の子だったとか、そういう血筋ロンダリングが行われる。
王国は強力な騎士を抱えられるし、平民は成り上がれる。WIN-WINってやつだな。血統主義の王国にしては、かなり例外的なレベルで実力至上主義だと思う。
そして王国最強であるわたくしクライヒハルトは、この輝かしき第一騎士団の団長である。
騎士団長ともなれば、それはもう大量の仕事があるはずだろう。書類仕事、雑務、綱紀粛正に戦闘訓練……。パッと思いつくだけでもこんなにあるのだ。実際に組織を運営するとなればひとかたならぬ雑務があるだろう。
だが、無い!
無いのだ。王国最強の騎士、クライヒハルト君には普段の仕事が一切無いのだ。
これも全て、マリー殿下の計らいである。補佐官とか文官を大量に付ける事で、俺は緊急時以外何も仕事しなくて良いようにしてくれたのだ。当然あちこちから文句が出たが「もともとクライヒハルトは私の騎士よ? 騎士団に貸し出してあげているだけなのに、勘違いされては困るわ」と一蹴してくれた。カッコイイです殿下。
つまり、俺は平時だとめっちゃ暇なのだ。仕事はしたくないのだが、娯楽の乏しいこの異世界だと非常に時間を持てあます。
「うーん……『ドキドキ! 騎士団長殺し~レイドイベント編~』はこの前やったし……」
お飾り騎士団長としては、一応部下とかにも訓練を付けてあげたいのだが……。如何せん、俺の強さは全部チート由来の物である。伝授できることなんて何もない。むしろ俺が剣術とか教えて欲しいくらいである。団長としての立場があるため言い出せないが。
なので定期的に「騎士全員 VS 俺」の組み手みたいな事を行っている。騎士団全員で俺の事をブッ倒そうとする豪華イベントだ。騎士団全部合わせたのより俺が強いので、まあお互い良い訓練になってるんじゃないかと思う。なってるかな。なってるといいな。でも俺のアホな頭だとこれ以上の良いアイディアって思いつかないしな……。
「暇だな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
マリー殿下は公務で忙しいし、俺を要する緊急事態も今日はなさそうだし。やる事が何にも無いぞ。ご主人様に放置されたクライヒハルト犬は暇を持て余している。ウサギみたく退屈で死んじゃうぞ。
うーむ、どうしよう。全く気分が乗らないが、娼館でも行くか?
王国に来る前は、理想の女王様を求めてあちこちの娼館を彷徨ったものだった。言ってなかったが、俺の前職は冒険者だ。ダンジョンのドロップを全部娼館にぶち込んで、あの頃は色々試行錯誤したものだった。多分一般市民の生涯年収は確実に超えてると思う。あの頃の情熱を取り戻してみても良い。
でもなー。正直、マリー殿下に出会って俺の舌も肥えてしまったというか。
マリー殿下が強すぎるんだよな。一般SM俱楽部では、もうこの飢えは満たされないかもしれない。このSMは偽物だよ、食べられないね……。
あと一応、俺って王国の英雄だし。いつか来る気持ちいい堕ちの為にも、あんまり評判は下げたくないよな。
「マリー殿下の犬としては、ご褒美の為になんか功績を立てたいところだが……」
あんまり殿下の命令以外で動くなって言われてるんだよな。なんでかは知らないけど。まあマリー殿下は俺の何倍も頭が良いし、色々考えがあるんだろう。
難しい事を全部頭の良い人に丸投げできるっていうのは気楽でいいね。マゾの本懐だわ。宮中のドロドロした陰謀劇とか、一生かかっても理解できる気がしないもん。マリー殿下がやれって言った敵をブチ殺すだけでいい今の生活は天国みたいなもんだ。
「うーむ、考えれば考えるほどやる事が無いな」
勝手に動くと怒られるし、かといって今はやる事が無いし……マゾのパラドックスである。今作った造語だから意味は知らん。
畜生、何で王国最高の英雄であるクライヒハルトくんがこんな窓際社員みたいな事で悩まなきゃならんのだ。マリー殿下の護衛がしたいですぞ。ネットリとした熱視線を殿下のお御足に注ぎたいですぞ。
「しょうがない、マリー殿下になんかすることないか聞きに行くか」
アホの考え休むに似たりと言うではないか。俺がウンウン唸っているよりも、マリー殿下にサパっと捌いてもらったほうが良い。なんかの仕事か、または適当な趣味でも勧めてくれるだろう。
さっさと身支度を整え、俺はマリー殿下の執務室へ足を運ぶのだった。
どうも。
絶賛公務中の王国第二王女、マリーである。
私の机の上には大量の書類が積み重なっている。中庭の使用申請の捏造、王立学院への礼状、今回の任務で疲労困憊した諜報員二人への休暇措置……。
これら殆どが、あのマゾの調教の後始末だと思うとやる気がみるみる消えていくのを感じる。
大変だったのだ。茶会に使われる中庭を急遽確保し、王立学院から制服を取り寄せ、絶対に誰も中庭に立ち入らないよう警備を敷いて、お抱えの諜報員二名を潰してなんとか奴の調教をやり遂げた。英雄というのは、とにかく御しがたいものである。
「『劇団員』ふたりの調子はどうだ、イザベラ」
「二人とも、ずっとベッドで横になってますよ。しばらくは使い物にならないでしょうね」
「だろうな……前のように辞めると言い出さないだけありがたい」
『劇団』およびそこに所属する『劇団員』は、私が抱える私設の諜報員たちだ。
その源流は、遥か昔から王家に仕える陰の一族。その一人であるイザベラを必死になって引き抜き、彼女に演劇畑から引っ張ってきた人間を教育させた。
行商人、軍人、農家、旅人……。ありとあらゆる役をこなし、情報を抜き取る諜報集団。それが『劇団』だ。
と、表向きにはなっている。
「あのクソマゾも、一応は英雄だからな……あの二人も、さぞかし肝が冷えただろう。休暇は十分に取らせてやってくれ」
実態は少し違う。確かに、以前の劇団の仕事は諜報活動だった。しかしマゾ英雄のクライヒハルトが現れてからは、奴の調教をサポートする事が劇団の主な仕事になってしまっている。
野外プレイの時は人払いをして、ギャルが必要になったらギャルになって、シスターが必要になったら教会から服をパチってきて、遠征に行くときは軍人に扮して同行し、プレイの痕跡を隠ぺいして……。彼らの優れた密偵としての腕前を、全部あのマゾとのSMプレイの為に使ってもらっているのだ。
も、申し訳ねえ~~~~~~。人材の無駄遣い過ぎるって。
私が長年資金と労力をかけた『劇団』は、他の貴族のお抱えにも負けない超エリートたちだ。そんな一流の密偵である彼らを、ただのSMプレイのサポート役にさせてしまっている。もう本当に、申し訳なさ過ぎて吐き気がしてくる。鍛え抜かれた演技力をどんな所で使ってるんだよ。
「ええ。もしよろしければ、後で殿下からも労いの言葉をかけてあげてください。あの二人も本当に、生きた心地がしなかったそうですから」
「地面に頭こすり付けてでもねぎらわせてもらうよ……」
【英雄】というのは、一般人の我々とはもう存在の格からして異なる怪物だ。生物として別種であると言っても良い。一呼吸で天や地を割り、巨人や邪竜の頭を捻じ切る。凡人が何万人寄り集まろうが、たった一人の英雄を超える事は無い。国が抱える英雄の格が、その国の国力を決定づけると言っても良いほどだ。
そんな相手と相対すると、我々常人はどうなるか。答えは簡単、震えが止まらなくなるのだ。
根源的な恐怖。『目の前の相手は、ほんの気まぐれで自分を粉々のミンチに出来る』。そんな相手と向かい合って、普通の人間が正気でいられるはずも無い。ライオンの前で怯えるウサギのように、生物的な恐怖で本能が屈服してしまう。
そんな怪物が『自分めっちゃマゾっす! めっちゃ虐めてください、罵倒してください!』と要求してくるのだ。率直に言ってキモ過ぎる。どう考えたって、そんな奴の事を見下せるわけも無い。生物的に格下である自分が圧倒的格上を虐げるという矛盾した状況に、心を病まないだけまだマシというものだろう。本当にごめんなさい。特別手当と休暇はたっぷり出すから……。
「……姫様、疲れていらっしゃいますね」
「そりゃあ、疲れるに決まってるだろ……。私だってな、あのクソマゾを相手するのは本当にしんどいんだぞ」
私の御付きであるイザベラが、感情を見せない能面でそう話しかけてくる。
あのマゾを扱う上で、一番大切な事がある。クライヒハルトに、怯えてはならないのだ。
彼にとってご主人様とは王であり、自身はそれに仕える奴隷である。奴隷に怯える王など、王ではない。そんな相手に虐められても、ただただ無理をさせている申し訳なさが勝って萎えてしまうらしい。意味の分からん理屈だが、奴の中ではそうなっているのだから受け入れる事しか出来ない。
「あのマゾを相手にする時はな、怯えちゃダメなんだよ。絶対に、ほんの僅かでもビビったら駄目だ。あのマゾ、普段はアホのくせにそういうのだけは鋭く見抜くからな。だからまあ、割とマジで疲れたよ……。こういう時ばかりは、鉄仮面に産んでくれた親に感謝だな。顔も知らないけど」
ご主人様(違うけどな)である私は、奴隷であるあの男に対して圧倒的優位に立っていなければならない。あの男は滅茶苦茶マゾなのでどんなプレイにもNGを出さないが、この一点だけはやけに鋭く見抜く。ダルすぎる。圧倒的格上はお前だよと一蹴出来ればどれほど良かっただろうか。
あのマゾもなー、今度は何の仕事させるかなーと考えていると、イザベラがまた口を開く。
「……姫様がそこまでする価値が、あの男にあるのでしょうか」
おっ、暗殺の示唆か?
なーんてな。イザベラは私が王宮内で飼い殺しにされていた頃からの配下である。あいつを扱いかねて疲弊している私を、彼女なりに気遣ってくれているのだろう。
「うーむ……価値、価値ね……」
妾の娘であるとはいえ、私は腐っても王国の第二王女である。その私(とその配下)が、ほぼつきっきりでクライヒハルトの相手に拘束されている。さあ、そこまでする価値があの男にあるかどうか。
「これがな~~~~~~、あるから問題なんだよな~~~~~~~~」
例えば、あの男が瞬殺してきたワイバーン。あれは本来、一匹相手に騎士の中でもかなりの上澄みが十人組んでようやく相打ちってレベルの化け物だ。それが数十匹と群れてるんだぞ? 曲がりなりにも竜であるワイバーンは魔術も使う。群れを形成するほどの智慧がある竜の群れ相手では、一師団を丸々使いつぶす程度の犠牲は覚悟しなくてはならなかっただろう。
それが、あの男一人で全部片付いた。しかも一瞬でだ。あそこは南一帯の物流を支える交易路でもあったのだ、失わずに済んだ人的資源や時間的余裕の価値は計り知れない。
「というか、正直言ってこっちに価値が足りてないくらいだ。他国の英雄を見てみろ。帝国は英雄に乗っ取られ、法国の奴はとうとう自分を神と認めるよう聖書まで改訂させた。商国のは浪費癖が酷く、あいつのせいで永遠に国庫が豊かにならん。正直言ってな、王女一人とその配下で済むなんて破格なぐらいだ」
あの男を金銭で雇用しようとすれば、それこそ天文学的な額になるだろう。まず間違いなく国庫は干からびるな。そして民は重税で苦しみ、軍は英雄頼りのショボい軍備になるだろう。それだけの実力があの男にはある。
「……何か矛盾しているようで腹が立つが、私に一番価値を見いだしているのはあの男なのだ。他のどんな英雄だって、たかが女一人の為に竜殺しの地獄へ身を投げてはくれないだろう」
たかが姫一人で満足するそのコストパフォーマンスもさることながら、他国の英雄と比べても、クライヒハルトの実力はやはり頭一つ抜けているように感じる。その軍事的アドバンテージがどれほどの国益に繋がっているか、もはや試算する事すら馬鹿らしい。
「最悪、クライヒハルトに丸投げすれば何とかなる。他国がどれだけ策をめぐらせようが、あのマゾが出てきただけで全部ブチ壊せる。……私の心理的負担を度外視すれば、奴はやはり最高の英雄だよ」
本当に、私の負担を度外視すればだけどな……!! 毎回毎回、竜の顎に手を突っ込むような気持ちであいつに接してるんだぞ。
「イザベラ、お前もそんなこと分かってただろ? 分かり切ってる事をわざわざ言うって事は……クライヒハルトが、そんなに怖かったか」
イザベラは今回の遠征の従司長として、常にあのマゾの傍についてもらっていた。常に表情を崩さない冷徹な彼女ですら、思わず弱音を漏らしてしまうほどに疲弊したのだろう。
「……さすが姫様、お見通しでしたか」
「そりゃなぁ。たった一時間か二時間の相手で『劇団員』の二人はぶっ倒れたんだ。お前も後で休暇を取れ。王女命令だ」
「ありがとうございます。……正直、想像以上でした。想像以上の、怪物です。クライヒハルト卿は……もはや、ヒトではありません。彼が腕を一振りするだけで、束になったワイバーンどもが血煙になるのです。英雄の、英雄たる理由。それを身をもって知る事になりました。……帰路、私が嘔吐しなかったのは奇跡と言っていいでしょう。そのクライヒハルト卿を、あろうことか汚れたブーツで踏みつけなくてはいけないのですから」
「はは、ウケる~」
いや、ウケちゃ駄目なんだけどね。ほんとに申し訳ないです、イザベラ様。あんまり誰もやりたがらない御付きの任務、いつもありがとうございます。
「……姫様。私にとっては、姫様が一番大切です。英雄を喪おうが王国が衰退しようが、貴女には代えられません」
「ん……。ありがとね、イザベラ」
イザベラの『だから、いつでも諦めて良いんですよ』という慰めを、軽く頭を引いて受け取る。いつもクールなイザベラが動揺するほど、今回のヤツの暴れっぷりは凄かったんだろう。
そしてヤツがそこまでハッスルした理由は「一刻も早く私からのご褒美が欲しかったから」なので、やはりヤツがマゾなのが悪いという結論になる。
「失礼します。クライヒハルト様が、王女殿下にお目通り願いたいと……」
げ。噂をすれば影というか、そんな事を話していたらあの男が来てしまった。
何の用だろうな。おおかた、暇を持て余したからご主人様に構ってほしくなったんだろうけど。
「そう。通しなさい?」
女王ロールプレイに頭を切り替えながらそう返す。
どうするかなー……。何か仕事を振るか? それともヤツの望み通り『相手』してやるか? それぞれにメリットデメリットがあって決め辛いな……。
まあ、そこら辺は奴の顔を見ながら決めるか。
そう考えながら、私は今日も王国最強の変態を制御するべく頭を悩ませるのだった。
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