「お。罰ゲームはミドーか」

床に手をついて絶望していた彼に近づいたのは、先ほどミクさん達と話をしていたトラくんだった。

「買い出しついでに頼みたいもんがあるんだけど、いい？」

「ああ、いいけど…？」

「あのさ、ごにょごにょとごにょごにょごにょと、ごにょごにょ…」

「え？」

「な？買ってきてくんない？」

「おー了解…」

不思議そうな顔をした御堂さんに、トラくんは「頼んだよー」と楽しそうに笑っている。

向こう側を見ると、トラくん同様、ニヤニヤしているリュウくんと、引き攣った顔で何かを抗議しているミクさんがいた。

その二人を見て、

なにかやるのだろうか？

と、思うと同時に、

〝この前〟のことが脳裏をチラついた。

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