第94話

それからはバイトを辞め


優の脅しが効いたのか嫌がらせはパッタリとなくなった。



世の中には、

変な人もいるもんだ。




またアルバイト情報誌に募集出して、

同じこと繰り返すのかな??



そう考えると、

怖いね…。






バイトを辞めてしまったために、

家賃を払うお金がなくなってしまい

新しいバイトを探そうとした。

だけど…





「また美嘉になんかあったら心配やししばらくバイトせんで俺んちにいてええよ!」




優の言葉に甘えてしまい優の家で一緒に暮らすことになった。



家賃は払えないけど生活するお金だけは多少残っていたので、

そのお金が尽きるまではお世話になるつもり…。




家具家電などは全てリサイクルショップに売り、最低限の荷物だけを持って優の家で同棲生活を始める。




そのことを両親に報告しようと優と共に美嘉の実家へ行ったが、

あっさり承諾を得ることが出来た。




優の人間性が、

きっとそうさせてくれたんだと思うよ…。






朝も昼も夜も毎日一緒。


洗面所には二本の歯ブラシがコップに入り、

食器棚にはおそろいで色違いのコーヒーカップが並べて置いてある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る