第51話
「おはよ~さん♪」
サングラスをした優は
荷物を奪い
トランクに入れる。
「天気いいね~っ!!」
空を見上げ太陽を手でかざしてみた。
手は太陽に当たり、
ほのかに赤くなる。
「俺がてるてる坊主作ったから晴れたんやで。感謝してやぁ!」
「てるてる坊主作ったの優だったの!?」
美嘉の言葉に、
優は不思議そうな顔をしている。
「なんの話やねん!」
美嘉もてるてる坊主を作ったけど作ってる途中で寝ちゃって、
でも今日晴れたからきっと他に誰かが作った人がいたのかもしれないなぁって思っていて、
それが優だったから嬉しかった。
…なんて言えない。
きっとガキだな~って言われるだけだし。
「別になんもないよ~だ♪早く出発しよ~!!」
深く突っ込まれないようさっさと車に乗り込む。
クーラーがガンガン効いている車の中。
…少し寒いくらい。
小刻みに震えていると、
優は自分の着ていたシャツを美嘉にかけた。
「いやいいよ!!外出たらまた暑くなるし!!」
シャツを優に返そうとしたが、
優は強引にシャツを着せた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます