第42話

「ねーねーこれなんかどう!?」


黒のきわどい水着を手に取りはしゃぐ美嘉。



「これ水着なん?下着かと思ったわ。美嘉キューピー体型やからこんなセクシーなの着たらやばいんちゃうん?」



「も~最低~!!」




水着を戻しスタスタと歩き出す美嘉を通り越し、通せん坊をする優。





「ちょっと~邪魔~!!優なんて知らないからっ!!」



「嘘やって。他の男に美嘉の体見せたくないねん!これ買ったるから許してや♪美嘉どうせ泳げへんのやろ?!」



優はハイビスカスのついた浮輪を指さしている。



泳げないこと秘密にしてたのに。


去年毎日のように海行ってた時も、

波打ちぎわか砂浜あたりで遊んだりしてごまかしてたのにぃ…



優にはなんでもバレバレなんだ。





「ビーチボールもおまけにつけてくれたら許す~♪♪」


甘えながら抱き付いてお願いする美嘉に、

優はやれやれと言いたげな表情を見せた。




「…ったくしゃあないな~じゃあビーチボールつけたるよ!」






水着を選び、

浮輪とビーチボールを買ってもらって満足しながら家まで送ってもらった




「また近いうちな♪♪」

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