第39話
「でっ、でもアヤにはケンちゃんいるじゃん!?」
頭痛などすっかり忘れ、落ちたハンカチを拾いながら反論してみる。
「それがねぇ~アヤとケン先輩うまくいってなぃらしいよぉ~!!!!!!!!!!」
その時、
ミドリさんからのメールを思い出した。
いや、
でもミドリさんはフラれたって言ってたし…。
ウタは美嘉に顔を近付け、再び話続けた。
「アヤが美嘉と優先輩を別れさせよぅとしてる理由はよくわからなぃんだけどねぇ…!!!!!美嘉はなんかそんな雰囲気感じたことなぃのぉ!?!?!?」
そう言えば…
受験の前日、
アヤと優が一緒にお守り買いに行ったんだよね。
アヤが大学で優さんを待ってて、
なんかヤキモキ焼かせたら好きな気持ちが深まるとか適当なことを優に言ったんだっけ…。
あの時から美嘉と優を別れさせるつもりだったの??
…でも、
なんのために?
「よくわからないな…」
なんとなく説明するのが面倒だったのもあり、
返事を濁した。
「そっかぁぁぁ!!!でも美嘉と優さんが好き合ってるなら問題無しって感ぢだぁよね!!!!アヤっちが何考えてんのかわからないけどぉ~ウタ、人の恋邪魔するやつはマジ勘弁だし~!!!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます