第20話
「あいつ大学に入学したばっかりの時バイト先の6つ上の女と付き合ってたんだ。」
「6つ上?!」
「そう。
優が19才で女が25才。
しかもその女結婚もしてて3才の子供もいた。
優もそれ知ってた」
「…じゃあ不倫??」
「まぁ世間一般ではそう言うよな。
でもその女も旦那より優のほうが好きだったみたい。
俺よく相談のってたし…なんか旦那がすごい酒乱だったって。」
非現実的な話。
ドラマでしか聞いたことのない言葉。
ケンちゃんは続ける。
「子供も優にすげぇ懐いてたんだ。
それである日優が女と会ってる時に女の携帯に警察から電話来たんだって
“旦那が酒飲んで駅で暴れてたから保護してる”って。」
「うん…」
「それで女が警察に行こうとした時、
優は“行くな”って言って止めたんだって。
そしたら女はそのまま迎えには行かなかったらしいんだ」
返事が見つからない。
ケンちゃんの言葉を
ひたすら待っている。
「それが原因でその女は旦那と離婚することになって、
優に懐いてた子供も“お前のせいでお父さんとお母さんが別れたんだ”ってすごい泣いたらしくて…そんでそのまま別れたって俺は聞いた」
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