第13話

しばらくメールは来なかった。



かなり眠たいけど、

寝るわけにはいかない。



何度も目をこすり、

何度もあくびをし必死で起きていると携帯電話が鳴った。





受信:ミドリさん


《実はねアヤちゃんとケンが付き合う前に、私ケンと付き合ってたんだ。

でも喧嘩して別れちゃって…別れてからもずっと好きだったんだよね(:_;)》




ミドリさんとケンちゃんが付き合ってた…??


じゃあミドリさんはケンちゃんとアヤが付き合い始めた時辛くなかったのかな??



今日もアヤとケンちゃんが部室でイチャイチャしてるの見て、

苦しくなかったのかな…??






美嘉は高校の頃の自分を思い出していた。


ヒロと別れてヒロに新しい彼女が出来て、

それをずっと見て来た。



辛くて苦しくて、

悲しかった…。



美嘉はヒロを諦めた。

辛かったから…




ミドリさんはどうしてそこまでケンちゃんを好きでいられるのかな??





そんなことを思いながら眠りについた。






その次の日からオリエンテーションなどが始まり


履修する授業も決まり、普通の大学生活が始まった。


ミドリさんには何てメールしていいのかわからなくて、


返事をすることができなかった。

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