第10話

「シンタロウとヤマトにもさっき偶然会ってな。部室に連れて来たんやで」



シンタロウとヤマトも

偶然優とケンちゃんに遭遇したんだ。


大学って言ったってかなり広いのに、

よく偶然遭遇したな…。


くだらないことに感心しながら靴をぬいで部室に入った。




ミドリさんが美嘉に向かって軽く頭を下げる。



ミドリさんとは前に連絡先を交換したけど、

一度も連絡をとったことはない。



軽く頭を下げ返し、

サークルに入る正式な手続きをした。




手続きは終わり、晴れて

“旅行サークル”の一員になることが出来た。




旅行サークルのメンバーは35人くらいいる。

今日たまたま部室にいた9人の人達に軽く自己紹介などをし、

外が暗くなるまで話をしていた。



帰りは優に送ってもらい今日一日の疲れからかスーツも脱がないままベットへダイブ。



その時ポケットで携帯電話が震えた。





メール受信:ミドリさん


一旦ベッドに横になった体を起こし

受信BOXを開く。




《入学おめでと(^^)》



あまりに普通の内容に、再びベッドに倒れ込んだ



携帯を手に取り、

カチカチと返事を打つ。



送信:ミドリさん



《ありがとうございまぁす(>_<)》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る