第24話

ある日の放課後、

美嘉とアヤは

街へくり出した。



「美嘉と街で遊ぶの久しぶり~!」



「んだんだぁ♪」



二人で笑いながら歩いていた時…




「あれ?ノゾムとヒロ君じゃ~ん!」



アヤが二人のもとへ

駆け寄る。





…アヤとノゾムは二人仲良くどこかへ消えていった。



残された美嘉とヒロは気まずい雰囲気のまま、

近くの大きい公園へと向かう。





「最近どうよ?」




「へっ?何が??」




突然のヒロからの問いに突拍子もない声を

あげてしまった。




「恋してんのか?」



「して…たけど、今はしてないかなぁぁ~」



「どんなやつに恋してたの?」



「最低だけど~…いい男かなぁ??美嘉にとってはねっ!!」



「美嘉に好かれる男は~うらやましいな」




……もしかしてヒロは

美嘉の気持ちに気付いてなかったの??




「ヒロ彼女いるでしょ!美嘉なんて独り身だよ~あ~寂しい~!」



「俺もう別れたし」




どうせまた嘘だよ。


聞こえないフリをした。


もう

期待して裏切られたくない…





冷たい風に

体が震える。



「おいで」



手招きをするヒロに

おずおずと近づいた。

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