第2話 ピエロの一生
※ピエロ
1.サーカスなどの狂言回しをつとめる道化役者
2.人前で、こっけいな振る舞いをする人。笑いものになるだけの人
春を迎えララタは中学生となった
今彼は、5月が持つ特有の季節病に冒されようとしている
友達ができない
人生で最も多感な時期
中学生
「学校に行きたくない」
4月も末に近づくにつれ
セリフが板に着いてきた
彼の遺伝子がラインに独特の情緒を匂わせた
彼の支えは小学2年生になった
もろこし族のピエハの存在であった
6年生と1年生だった二人の絆は強い
サイコロ
777
1と6
2と5
3と4
小学校である
しばしばこの組合せが見受けられるだろうが
1年生と6年生は
格別に美しい組合せだ
ララタとピエハは結ばれていた
「中学生も楽しいよ」
「かっこいいコーン」
ピエハ
の前では決して弱音は吐かない
ピエロ
ピエロの遺伝子を生まれながら備えた彼は
"不利"の天才
笑いものか
・・・
ララタと対極にいる存在が子供たちの中にいる
将来、その彼はいささか危険な思想を持つが
彼を抑圧できるのは・
・
生まれながらのピエロは
どんな心を持った成人に育つか
・
ピエロは英雄になれる か
・・・
5月病が襲ってくる
彼は乗り越える術を決めていた
ゴールデンウィークが過ぎた
「入部させてください、演劇部」
芝居
ララタの3年間の闘いは
平気な"振り"の天才になることにあった
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