ハゲの修行僧しかいないので家出した。

@sige02

第1話

俺は15歳都内の秋桜高校一年で、運よく入学できた男だ。


先月まで実家の道場でハゲの修行僧達と一緒に暮らしてた。


もちろん、俺も去年までハゲだった・・・。


受験期は髪を伸ばすために、バリカンで刈り上げられることに


激しく抵抗した・・・寝てる時もハゲ達は襲ってくる。


これも全ては彼女を作るためだ。


 


 家の道場では、魔力有の槍術を修めている。


槍術は、師範代の父親に幼いころから強制的に習わされている。


俺が中学校に入学する頃にハゲ複数相手に組手してたが、躱す・受流すのに


槍が邪魔になったので無手で組手してる・・・ちょっと痛い。


 


 魔力って何かって?


説明しよう!


40年前に世界中の数ヶ所で町単位の人間大量失踪事件が発生したんだ。原因は知らね・・・。


その発生影響なのか、魔力が観測され世界中で人間が魔力を使用することが出来るようになったみたいだ。


まぁ一部の例外を除き、銃やミサイルの方が強力なんだけどね。


だから魔法使用の悪事に対しても実銃で対処可能なんだよね。


最近は魔力ありのスポーツが人気で、この前も陸上100m走が3秒切ったみたい。


家の道場も槍術で魔力使うようになって、そこそこ有名になったよ。


これが中学校で習う魔力の歴史だ!


 さて、入学式のため早めに学校に行きますかね。




  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 


 学校の近くまで着いたけど・・・やっぱり混んでるなぁー。


秋桜高校は普通科と魔法科がある特殊な高校だからね。


もちろん俺は魔法科よ。普通科はちょっと偏差値が足りないわ。




正面玄関にあるクラス分けの掲示板を見てみると、俺はA組みたい。


弓術道場の友人の『白石連』君も同じクラスみたいだ。彼は爽やかフサフサイケメンなナイスガイだ。


細マッチョで俺みたいなゴリマッチョじゃない。


しかも謙虚で性格もいいためモテるらしい・・・許せん。




おっと・・・どうやら校門近くまで来てるみたいだから挨拶していくかな。




「やぁ、レン君久しぶり」


 


連は爽やかな笑顔で返す。




「久しぶり。髪大分伸びたね!クラス分けの結果知ってる?」




「おう、この一年ハゲ回避し続けた結果さ・・・。レン君のクラスは俺と同じA組だよ」




「そうか。なら一緒に行こうか」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




連は教室に向かう際に、ある事に気づく。


凛が身体全体に隠すように魔力で強化し続けてることに。




(一年間会ってなかっただけで、これほどまで・・・それに、校門で僕に気づいたという事は索敵結 界を常に張ってるということ。前より隠すの上手くなってるね。)




(あ、家にいる癖で索敵結界と身体強化切り忘れてた。完全に癖になってるんだよな。寝てる間も常に張ってるし・・・)




「さて、教室に着いたし入学式まで待ってようか」




「そうだな」




(僕が教室の一番後で窓際から二番目で、リン君の席は左前と・・・)




五分くらい待ってると、担任が迎えに来た。




「今日からA組の担任の駒岡だ。一年間よろしく。これから入学式のため体育館に向かうぞ」




A組39人が、男女分かれて列になり体育館に向かった。

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