スチューデント

えいみ

2年生

第1話

無事進級した。

そして、なんと!彼女の尚巳なおみと同じクラスである。クラスの表は掲示板へ貼り出されているが、俺は押され気味で前に行けないから、尚巳が代わりに見てくれた。


「冬〜!同じクラスだよー!」


と、掲示板前から叫ばれたのだった。


「あー!あきくんもだー!」


双子なのに同じクラスありなのかよ。その後、尚巳は友達と騒いでいて、俺は一度も話せなかった。前も同じクラスだった男子たちがやったなー!とか言ってくるけど…つまらない。尚巳と話したいんだけど。


新しいクラスに行くと、そこには雛理ひなりがもう席に着いていた。子供の時からの友達である。1年の時は秋と同じクラスだった。


「雛理、同じクラスじゃん!」


「…ふゆ。よろしくな」


あんまり元気はなさそう。春休みに遊びに誘ったけど断られた。にーちゃんが言うには雛理はちょっと疲れてるらしい。

尚巳も遊びに誘ったけど、全て先約があったため無理だった。女友達まじで邪魔。


「雛理、寝てない?」


「…さぁ」


ぼんやりしてる。


「やっほー冬ー!同じクラスじゃーん!いえーい!」


ハイテンションの秋が教室に入ってきた。


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