今日が始まり、昨日が終わる。
月見
第1話
「おやすみー」
今日もSNSの通話で23時頃に聞こえてくるその声は、だんだん僕を眠くさせる。いつか見ていた太陽もいつの間にかいなくなっていて、月明かりだけが窓から差し込んでいた。そのまま溜めていたアニメを見終わったところでようやく太陽が窓から差し込んできた。今日もまた、太陽が登った。パンを焼いてハムと目玉焼きを乗せて5分もせずに食べ終わると、バッグの中に今日の必要なものを詰めて、
「いってきまーす」
と、誰もいない家に今日も一言。
学校に着くといつも通り絡んでくる幼馴染と昇降口の下駄箱で出会った。そいつと一緒に教室に向かい朝の準備をした。耳を劈く周りの雑音を遮断し、1人寂しくノートを書く。一限目は国語だった。先生のつまらないネタも相まって眠くはならなかった。二限目は、社会。社会は嫌いでもなかったしやってて楽しいから眠くならなかった。その後数学、音楽、昼休みを挟んで道徳だった。今日は眠くもならなかったし、寝もしなかった。家に帰ったらいつもどおりゲームをして適当に夜ご飯を済ませ、あの幼馴染とSNSで電話して昨日が終わった。
今日が始まり、昨日が終わる。 月見 @tukimi0722
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