今日が始まり、昨日が終わる。
月見
第1話
「おやすみー」
今日もSNSの通話で23時頃に聞こえてくるその声は、だんだん僕を眠くさせる。いつか見ていた太陽もいつの間にかいなくなっていて、月明かりだけが窓から差し込んでいた。そのまま溜めていたアニメを見終わったところでようやく太陽が窓から差し込んできた。今日もまた、太陽が登った。パンを焼いてハムと目玉焼きを乗せて5分もせずに食べ終わると、バッグの中に今日の必要なものを詰めて、
「いってきまーす」
と、誰もいない家に今日も一言。
学校に着くといつも通り絡んでくる幼馴染と昇降口の下駄箱で出会った。そいつと一緒に教室に向かい朝の準備をした。耳を劈く周りの雑音を遮断し、1人寂しくノートを書く。一限目は国語だった。先生のつまらないネタも相まって眠くはならなかった。二限目は、社会。社会は嫌いでもなかったしやってて楽しいから眠くならなかった。その後数学、音楽、昼休みを挟んで道徳だった。今日は眠くもならなかったし、寝もしなかった。家に帰ったらいつもどおりゲームをして適当に夜ご飯を済ませ、あの幼馴染とSNSで電話して昨日が終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます